・40代 男性
・1か月前から右足に力が入らない
・膝下から足の先までしびれ
・歩行がびっこをひいてしまう
整形外科では腰椎ヘルニア(腰椎4/5)と診断。
手術を勧められるが施術での改善を希望。
検査をするとMMT(徒手筋力検査)で足関節背屈と母趾背屈が全く出来ない。
これだけだと診断通り腰痛ヘルニアだと思われるが
SLR、ラセーグ、ブラガードなどがいずれも陰性。
この症状がヘルニアかどうか疑問が出て来た。
触診すると中殿筋、腓骨筋、長母趾伸筋に圧痛あり。
立位で片足立ちをさせると、右足軸だと体勢が保てず
ガクッと落ちてしまう。
股関節に問題ないかチェックすると
股関節に歪みがあり、大腿骨頭が上方に変位している。
今回の症状はヘルニア由来ではなく、中殿筋、腓骨筋、長母趾伸筋のスパズム(筋硬結)で神経、血管を圧迫して痺れが発生していると判断。
びっこをひく歩行は中殿筋の緊張で大腿骨頭を引き上げてしまい
トレンデレンブルグ歩行(体重が乗ったときに、骨盤が反対側に落ち込む歩行)
施術は背骨の矯正で神経伝達の回復と腰椎4、5番、仙骨の矯正
中殿筋、腓骨筋、長母趾伸筋のスパズムの解除を
MCR(筋細胞リリース)とカウンターストレインで調整。
6回目で左膝下の痺れは消失したが、足先は残る。
9回目でMMT(徒手筋力検査)で足関節背屈と母趾背屈が出来る様になる。
13回目で中殿筋のスパズムが解除され、歩行に問題が無くなった。
17回目で足先の痺れも消失し、仕事復帰出来た。
正しく鑑別診断し、適切な施術をしたので約2か月で改善出来た。
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